当店で使用している塗料は「二液性アクリルウレタン樹脂塗料」と言って主に自動車の塗装に使われている塗料です。 この塗料は取り扱いが非常に難しいのですが、なぜこの塗料を使っているのでしょうか?
一般的に塗装によく使われている塗料に、ラッカー塗料というのがあります。
この塗料は取り扱いが簡単なうえ、価格も比較的安価な塗料です。
ただ、この塗料は汎用性が高いゆえ弱点があります。
耐久性が低く、また紫外線にとても弱いのです。
工事現場などで、赤い文字が消えている看板を見たことがあると思います。
もし、せっかく塗装した携帯がこんな風になったら・・・。
考えただけで悲しくなりますよね。
そこで当店では「二液性アクリルウレタン樹脂塗料」を使用しています。
この塗料は非常にシビアで、取り扱いが難しいのが難点なのですが、それ以上に耐久性や仕上がりの綺麗さを考えると、この塗料がベストだと判断しました。
それでは、この塗料の何が難しいのかを、お話させて頂きます。
まず、二液性アクリルウレタン樹脂塗料は塗料単体では使用できません。
主剤+硬化剤という2種類の塗料を混合して、化学反応を起こして硬化させます。
二液性というのは、この事です。
ただ、二液性といいましても実際は、これにシンナーを混ぜて塗料を作りますので、三液性だと思うのですが・・・

【基本はこの3種類を混ぜ合わせて塗料を作ります。】
これだけなら特に難しくはないのですが、この組み合わせが難しいのです。
具体的に説明しますと、硬化剤とシンナーには以下のような種類があります。
【硬化剤とシンナーの種類】
硬化剤 |
冬型、標準型、夏型、盛夏型 |
シンナー |
冬型、標準型、夏型、盛夏型 |
これを気温によって選定し、使い分けます。
この組み合わせの選定だけでも大変なのですが、さらにもっと難しい選定があります。
シンナーの希釈率です。
主剤と硬化剤の配合比率というのは決まっているのですが、シンナーの希釈率はその日の気温や湿度、さらには使用するスプレーガンのサイズによって、変わってきます。
濃度が高すぎると塗料が硬く、サイズの小さいスプレーガンでは使用できません。
逆に低すぎると、塗料がサラサラになり塗装が垂れてしまいます。
このように扱いが難しい「二液性アクリルウレタン樹脂塗料」ですが、仕上がりを考えると、いまのところ携帯電話の塗装には「二液性アクリルウレタン樹脂塗料」はベストな選択だと思います。
【塗料を混合するのに、0.01gまで計量できるデジタルスケールを使っています。】